おはようございます。執行部書記の g です。
かのウイルスが世間を騒がせていますが、季節はもうすぐ本格的な春です。
私の住む街にはまだまだ春はきませんが、SNSで流れてくる写真やムービーが春めいて来て、春を感じはじめました。
タイムリーに友人が感じた季節を感じることができ、見知らぬ大勢の人と一匹のワニを惜しむことができる。
なんだかんだいい時代に生きているなと。
さて、前置きはこのくらいにして。
春というのは何かを始めるにはもってこいの季節です。
と、言うことで
「 g の雑記 」
と言うものをはじめます!
この「gの雑記」何を書いていくのか、Googleで ”雑記”を調べると以下の様に出てきます。
そう。
そのままです。
いろいろのことを書き記していきます。
まいけるの動画の関連記事や執行部の活動報告は変わらず更新していきますので、
この「gの雑記」を箸休めに気長にお待ち頂ければと思います。
早速ですが、「gの雑記」初回は
【読書感想文】世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
やっと、記事タイトルまで辿りつきました。
今回は【読書感想文】ですが、毎回何かしら気になった事をつらつらと書いて行きますので、
気が向いたら、暇つぶしにでもしてやってください。
ネット上には、書評と呼ばれているものに近い気もしますが、
あくまで、【読書感想文】ですので、評したりはしません。感想ですので、あまり期待せずに・・・
さて、今回私が読んだ本は、
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 著者:山口周(光文社新書)
私たちが細々とやっているラジオを聞いて下さっている方はご存知の本かと。
執行部部長まいけるが推していた本です。(果たして、本人は読了したのかは謎ですが・・)
著者の山口さんもこの本も、同じく山口さんの「ニュータイプの時代」も人気の著作なので、
知ってはいましたが、”エリート””ニュータイプ”というワードが苦手で読んでいませんでした。
が、普段本を読まない部長が読み、推すということは・・・ということで読みました。
読み終えての感想は、
普段、美術やものづくりに携わることがない人でも読みやすく面白い。
美大に通う学生や美大を目指す人は必ず読むべき。
と、同時に美術やアートが大好きな人がこの本に書いてある事の良い面しか見ずに、
美意識というものを過大評価しすぎてしまう危険性も孕んでいるなとも感じました。
忙しい読者の為に
この本では、冒頭「忙しい読者の為に」で結論が述べられています。
- 論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある。
- 世界中の市場が「自己実現的消費」へと」向かいつつある。
- システムの変化にルールの制度が追いつかない状況が発生している
ゆえに、世界のエリートは美意識を鍛えるのです。
各章でこれらについて掘り下げつつ、クックパッドや言わずもがなアップルから千利休まで
誰もがわかりやすい様々な事例を挙げて詳しく解説されていきます。
終盤には、美意識の扱い方や鍛え方の触れるので、読了後すぐに身になる内容になっています。
これも、読みやすいなと思う理由の一つかもしれません。
「アート」「サイエンス」「クラフト」
全体を通して「アート」「サイエンス」「クラフト」のワードで現在の経営に偏りがあることが説明されます。
- 「アート」は哲学からくる美意識、ビジョンや直感。
- 「サイエンス」は数値の分析や評価
- 「クラフト」は過去の経験や知識など地に足のついた事実
このサイトへ辿りつく人、美大生や美大受験生、それらに理解のある方には、
理解できない様な「サイエンス」「クラフト」至上というのが、今の企業体質のであり、
それに限界がきているということが、経営という観点で語られます。
経営での偏りで見てしまうと、学生や受験生にはとっつきにくいかもしれませんが、
美大を卒業してから、それなりに大きな企業に勤めている私から見るとまさに!です。
業種としては、ものづくりに縁遠くないものですが、それでも
経営、事業を回すとなった時に判断を委ねてしまうは、アカウンタビリティのある
「サイエンス」「クラフト」になってしまい勝ちです。
美大では主に「アート」について学び、「サイエンス」「クラフト」に関しては
二の次だった様に思います。ゆえにこのギャップには今も苦しんでしまうので、
「アート」が必要だと明言されると、そうだろう!と思い、嬉しくなるのですが、
決して、「アート」が至上であるといっているわけではなく、
偏ったバランスを整えることが必要だといっているのだと感じました。
自己実現欲求の市場
マーケティングに携わってきた著者は、これからの消費者が求めるベネフィットは、
自己実現的に向かっていると言います。スペックや容量など数的なもので判断していた購入基準が、
デザインや素材感などにシフトしていくということです。
例ではMacBookが取り上げられています。Macを使っている人という自己実現が選ばれているということです。
美大・芸大界隈のMac利用率は肌感でも大きな割合に感じますが、
本当にスペックや使用用途を意識して吟味している人はあまり多くないのかもしれません。
みんなが使っているから(Macでの作業はかっこよく見えます)
大学のパソコンがMacだから(数十台並ぶ姿は壮観です)
プロダクトとしてかっこいいからなど、実際にデザインなどいわゆる曖昧な判断基準で選んでいる。という様に
身近な判断にも「アート」がしめる割合が増えつつあるのです。
経済が発展していくにつれ、この傾向は顕著になり
競争が激しくなっていく中で、デザインやアートを学ぶことを選ぶことは
大きなアドバンテージになるかもしれません。
全く興味ない人には、イロモノに扱われ、美大にいって何するの?
絵なんて趣味でいいでしょ?とか言われたりすることも多い美大進学という選択肢が
もっと、当たり前になるのかもしれないし、この道に進んだ人たちは
磨いた感性を大きな武器にすることができるということです。
美意識を鍛える
美意識を鍛える方法として、「見る力」を鍛える。VTSという手法が紹介されています。
ヴィジュアルアートを使った鑑賞力教育です。
これは、美大などで求められることによく似てると感じます。
単純にどう表現されているのか、描画のテクニックを紐解くだけではなく、
絵画で表現される場面から、先の予想したり、他の人の予想を聴きながら、
観察眼を鍛えることで、コミュニケーションに役立てたりもできる様になる。
そうすることで、行いとして善ではないことや間違った判断を避けることができます。
これは、ビジネスに限ったことではなく
日々の生活でも大切な指標になるのではないでしょうか。
このサイトを見てくださる方は、多くの人よりアートやデザインに興味のある方、
美大・芸大に通う方などかと推測されます。ゆえに、本書の流れとは逆に、
「サイエンス」「クラフト」をどこか軽んじてしまう傾向があるかもしれません。
(かくゆう私も数学は苦手だし、勉強も好きではありません。)
前半は偏りを正す為に、「アート」「美意識」の大切さが多く語られるので、
勘違いしがちですが、今までの企業体質や意思決定に「アート」が足りていなっかただけで
決して「サイエンス」「クラフト」が劣るというわけではないのです。
どちらも学び、個人の中でもバランスを取る必要があると感じました。
とはいえ、理解のない人への説得材料としてはこの上ない本ではないでしょうか。
美大進学を反対する方にはここでいう「アート」び対する重要度が低いだけかもしれないので、
この本を読んで、しっかりプレゼンできれば、考えを変えることができるかもしれません。
最後に・・・
今回は、雑記ということで、読書感想文を書いて見ました。
初回なので、上手くまとまっていないかもしれませんが、日々勉強して
より良いコンテンツにできる様に精進して参りますので、よろしくお願い致します
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